「しぇんしぇい」「しゅき」
小さいお子さんがそう話していると、可愛い~を思いますよね。
ですが、その頻度が減らず、成長しても変わらなかったらどうですか?
もしこのお子さんが4~5歳くらいなら、親御さんはそろそろ心配になっているのではないでしょうか。
今日は、15年小児矯正治療を行ってきた歯科医師の私が、発音と舌と歯並びの関係を解説していきます。
その中でも、今日は舌の形態についてお話しします。
セが言えないのはなぜか
セが言えないお子さんがいらしたら、まず舌の動く範囲(舌の可動域)を確認してください。
ベーと舌を前に出したり、上下左右に動かしてもらうと、分かりやすいですよ。
歯科医院で我々は、舌の裏のスジ(舌小帯)が短く、突っ張ていないかを見ています。
まさに私の甥っ子がこのタイプで、舌の裏のスジが短く、セ が シェ になります。

セは舌の動く範囲だけの問題ではありませんが、まず舌が動かないと、舌の緻密な動きをコントロールすることはできません。
最初は、舌が動く範囲が広がることを、第一目標として取り組んでいます。
セが言えないお子さんの歯並びは
セが言えないお子さんの歯並びは、このような状態になっていることもあります。
・前歯が噛めない(開咬)

・上あごの成長が少なく、顎の位置が悪い(上顎前突・下顎後退)
・歯にスキマがある(空隙歯列)
・乳歯の早期脱落(発音時に息が抜けてしまう)
そう!歯並びは結果です。
外側が唇や頬、内側は舌が上あごにくっついていて、その筋肉の均衡が保たれているところに、歯が並びます(バクシネーターシステム)。
舌の動く範囲が狭いと、上あごに舌が上がらず、下に下がるので、その環境が続くことで、歯並びが変化するのです。
舌が上あごにつかない状態ですと、経年的に顔が長く面長になる可能性が高いです。
セが言えないお子さんに対する年齢別アプローチ
セが言えないと気づいたら、できるだけ早くアプローチをしていきましょう。
低年齢のお子さんには、訓練法をできません。
ですから、お家でママの手で舌の裏をびよーんと伸ばす方法をお話します。お口のマッサージです。
舌の裏のスジの左右に、そっと差し指を当て、下から上に伸ばします。
力を抜いて、呼吸に合わせながら、機嫌のいい時間にしてあげてください。
触れば触るほど、舌の裏が伸びてきますので、毎日コツコツ続けます。
4~5歳のお子さんになってくると、このお口マッサージに加えて、ストロー訓練やポッピングを行います。
ストロー訓練:ストローを噛んで、舌を上あごに当てて、ツバゴックンと飲み込む練習法です。
ポッピング:舌を上あごに押し当て、コンっと音を出す動きの練習法です。
ゲーム感覚で楽しく、舌を伸ばす筋機能療法をしてもらいます。
舌小帯が短く、哺乳に問題が出る場合は、早めに舌の裏のスジを切ることもありますが、基本的に切りません。
切らなくて済むように、切っても再度癒着してしまわないようにするには、舌を伸ばす練習をまずすることが重要なんですよ。
セが言えないお子さんの歯科受診時期
歯科への受診は、気づいたら早めに!をおすすめしております。
舌小帯にスジの状態確認と、筋機能訓練、お口のマッサージを伝授します。
1日でも早く、1回でも多くできると、舌の動きは広がります。
セが言えるようになるためにお家で出来ること
お口のマッサージは、ママがお子さんにしてあげるプレゼントの一つですが、実は体を動かす遊びをすることも大事です。
坂をのぼる、滑り台を逆から上がる、手押し車をする、、、
力を抜きつつ、安定した姿勢を保てるようになれば、舌の位置も変わり、舌の動く範囲が広がります。
最後に
今日は舌の形態についてお話ししました。
サが言えないときに、歯医者さんで舌の動く範囲を見てもらいましょう。
そして、お家では舌を触って伸ばしてあげてください。
お子さんへのご家族からの大切なプレゼントになります。
それでも発音に心配がある場合は、言語聴覚士さんにお繋ぎ致しますね。
サが上手く言えない甥っ子は、まず舌を伸ばすお口のマッサージから始めています。
また、経過を追ってご報告いたしますね。
貴方様も、一緒に頑張りましょう!
副院長 藤原千尋
