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お口ぽかんと歯並びの関係🦷

おはようございます。

TVを見ている時、車で移動する時、絵本の読み聞かせをしている時に、我が子のお口がぽかんと開いていませんか。

お子さんのお口が開いているのはご存じでも、いつものことなので、良いのか悪いのかよく分からない方もいらっしゃるかと思います。

今日は14年お子さんの矯正治療に従事してきた私が、お口ぽかんについて解説します。

お子さんのしつけが悪いから、育て方が悪いから、お口ぽかんになっている訳ではありません。

最後まで読んでいただけると嬉しいです。

 

お口ぽかんとは?

安静にしている時に、お口が自然に閉じることができず、唇が開いている状態をお口ぽかんと言います。

食べものを口に入れたり、会話をしている時は、お口が開いているのは当たり前のこと。

安静にしている時は、お口が閉じていることが正常です。

赤ちゃんでも、お口が閉まっているのが正しい状態なんですよ。

AI画像:お口ぽかん

また、お口ぽかんと聞くと、お口が明らかに開いている状態を想像しますが、それだけではありません。

一見、唇同士が閉まっているように見えても、米粒くらいのスキマがあれば、その隙間から口呼吸をしています。

これも、お口ぽかんに含まれます。

 

そして、お口ぽかんは見た目だけの問題ではありませんので、ご説明していきますね。

 

お口ぽかんと歯並びの関係

結論からお伝えすると、お口がぽかんと開いていると、歯並びは悪くなります。

歯並びというのは、外側は頬や唇、内側は舌があり、その間の筋肉の均衡が保たれた位置に並びます。

お口ぽかん時は、舌が上あごに引っ付かずに、舌が下がるため、内側よりも外側の力が強くなり、歯並びが崩れるのです。

もちろん呼吸は、鼻呼吸ではなく、口呼吸になり、歯並びだけでなく呼吸にも悪影響を及ぼします。

 

ちなみに、歯が生える前の赤ちゃんも、お口ぽかんをしているとあごの成長に影響を及ぼします。

歯並びは歯が生えてくる前から、いかにあごが育っているかが重要ですので、歯が生えていないからといって、お口ぽかんは見逃さないでほしいのです。

 

お口ぽかんがなぜダメなの?歯並び以外に考えられる影響

お口ぽかんの影響は、歯並びだけではありません。

①顔の成長方向が変わる

お口が開いている状態が続き、癖になると、上あごの成長が悪くなるだけでなく、下あごが下に縦に成長しやすくなります。

その結果、顔が長くなる傾向があり、健康的な顔立ちには成長しません。

お口を開けているだけで、顔が変わるなんて衝撃ですよね。

②口呼吸になる

お口が開いている状態で、人間は鼻呼吸できません。

鼻呼吸は、一酸化窒素が酸素の取り込み効率を上げてくれる仕組みが発動するため、口呼吸するよりも酸素の取り込み効率が上がります。

酸素の取り込み効率が上がると、集中力の向上、記憶力の向上、学習能力の向上が認められるため、願ったり叶ったりです。

逆に言い換えると、口呼吸をしていると、酸素の取り込み効率が悪く、疲れやすく、集中力も散漫になりがちです。

口呼吸は、勉強や性格にも影響が出る可能性があります。

③姿勢が悪くなる

お口がぽかんと開くと、姿勢が悪くなります。

頭は4~6㎏あると言われ、頭を細い首の骨が支えています。

お口ぽかんの状態になると、自然と頭は前にでるため、頭を支えようと、肩や背中、腰、骨盤、足までバランスが変わります。

本来の位置と違う位置で、体がバランスをとるため、体の緊張が強くなります。

体の緊張が強いと、余計にお口はぽかんと開きやすくなるため、負のループが生じます。

体の成長や発育にも影響を及ぼしかねないので、見逃してほしくありません。

 

このように見ていくと、お口ぽかんは悪い!そう捉えられそうですが、お口ぽかんは体が出している危険サインです。

お子さんがしたくてお口を開けている訳ではないということを、親御さんには理解してあげて欲しいのです。

 

お口ぽかんになる原因

主に考えられる原因は、4つあります。

①お口周りの筋力不足でお口ぽかんになります

唇の口輪筋、舌の筋肉、頬筋などの筋力不足でお口が閉まらないお子さんもいらっしゃいます。

筋肉の弱さが原因の場合は、風船膨らまし、吹き戻し、ふきゴマなど遊びで筋力を育てる方法がありますので、実践してみましょう。

②歯並びや骨格が影響してお口ぽかんになります

歯並びが悪いと、歯の位置が影響してお口が閉じられない場合があります。

また、上あごと下あごの位置関係が悪くても、お口が閉じにくいです。

ですから、受け口(反対咬合)、出っ歯(上顎前突)の方がお口ぽかんになりやすい傾向があります。

あごを育てる矯正治療によってお口ぽかんを治すことも、選択肢の一つになります。

③鼻づまりがあると鼻呼吸できないので、口呼吸をするためにお口ぽかんになります

お口ぽかんは、鼻の状態を無視することはできません。

鼻が詰まっているのに「お口を閉じなさい」とお子さんに言うのは、「呼吸しないで」と言っているのと同じです。

まず、鼻づまりを治すことを優先してください。耳鼻咽喉科の受診や、鼻うがいがおすすめです。

④姿勢が悪いとお口が開きやすいです

体幹の筋力が少なく、頭を支える筋力が少ないと、頭が前にでて、お口がぽかんと開きやすくなります。

姿勢を維持する筋力も鍛える必要がありますね。

お子さんであれば、頭・背中・かかとを壁につけて立つことで正しい姿勢を覚え、手押し車遊びや山登りをすることで、体幹を鍛えることができます。

原因は一つではなく、複合的に絡んでいるため、優先順位をつけてどこからアプローチするかが、我々歯科医師の腕の見せどころです。

まずは、情報を集めでいろんな工夫や遊びを取り入れるのも良し、我々専門家を頼るのも良し!

困った時は一人で悩まないでくださいね。

 

お口ぽかん、ご家庭でできる工夫

①口周りを鍛える遊び、②体を使う遊び、③鼻が通る環境作り、④体の緊張をほぐすアプローチ

この4つが重要だと考えます。

①~③は、お口ぽかんの原因のところで工夫についてお話ししているので、④についてご説明します。

 

姿勢が悪くなることで、過度に体の筋肉が緊張している可能性が考えられます。

特に、背中(僧帽筋上部)や首の前の方(胸鎖乳突筋)、胸(大胸筋、小胸筋)あたりです。

AI画像:筋肉の関係

大人であればマッサージなどでしっかりほぐす必要がありますが、お子さんであれば優しくなでる、さするを実践してあげてください。

バナナが潰れないくらいの優しい力です。

機嫌のいい時間や、寝ている我が子に対してそっと触れてあげるのもいいですよ。

スキンシップの時間は、緊張がほぐれるだけでなく、心の安定にもつながります。

心を通わして、癒しの時間にしてくださいね。

 

歯科を受診するタイミング

お口ぽかんは、早ければ早いほど、癖が治しやすいです。

お子さんのお口ぽかんにお気づきの場合は、歯の検診や、お口が育つヒントを学びに、歯医者さんにいらしてください。

お口ぽかんがあるから、すぐに矯正を薦める!そんなことはありませんので、ご安心ください。

 

診察で私がお伝えしていること

お口ぽかんが、悪ではありません。

お子さんの危険サインだと捉えていただき、何のサインかを、見つけてあげて欲しいです。

また、赤ちゃんの場合は、抱っこの仕方、授乳の姿勢を変えることでお口ぽかんが改善しやすいので、アドバイスしています。

お気軽にご相談いただければ嬉しいです。

 

歯医者さんが怖いところから、癒しの場所になるよう、心より願っています。

 

歯科医院での診察ご希望の方は、📞079-447-6488までお電話ください。

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副院長 藤原千尋

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