こんばんは。
今日は良くご質問を受ける「いつから歯を磨けばいいの?」という疑問にお答えします。
0歳児をお持ちの親御さん、必見です。
私は兵庫県高砂市の歯医者さん、村上歯科医院副院長の藤原千尋です。
私は15年間、小児歯科に従事してきました4歳児の歯科医師ママ。
実際に子育てでの苦労も踏まえて、今日はいろいろな工夫をお伝えします。
最後までご覧いただけると嬉しいです。
乳歯の仕上げ磨きはいつから始めたらいいの?
乳歯の仕上げ磨きは、歯が生えたら始めてください。
ですが、これは歯を磨くことで虫歯予防をする目的というよりは、以下の効果を期待しています。
①お口の中を触ることでお口の緊張緩和(お口の機能の向上)
②お口を触ることで唾液をいっぱい出す
③歯ブラシ習慣を身につけ、将来にわたる歯磨き習慣の獲得
④仕上げ磨きは親子のスキンシップの時間
我が子の土台を作り、お口の経験値を上げていくために、毎日仕上げ磨きをすることが、我が子へのプレゼントになると考えています。
せめて、10歳頃、できれば小学生のうちは親御さんの仕上げ歯磨きや、歯磨きチェックを継続しましょう。
乳歯が生えるのはいつ?どの歯から?
乳歯が生えるのは、一般的に生後6ヶ月頃です。
下の前歯から生えるお子さんが多いと言われています。
とはいうものの、大事なのは、どの歯から生えても、生えた乳歯を磨くということです。
さらに、最後の方でお話ししますが、お口を触られ慣れる意味では、歯が生える前からお口を触ることを私は推奨しています。
最初の道具は?
生えてきた乳歯を磨く最初の道具は、歯ブラシである必要はありません。
ガーゼを指に巻き、歯をなでるといいです。
ガーゼがなければ、指でなでるのも悪くありません。
上の前歯が4本生えそろう頃に、しっかり歯ブラシで磨けることが目標です。
乳歯が生えてきたからと焦らず、親御さんはお子さんのお口を触ることに慣れ、お子さんは触られ慣れることを、最初は大事にします。
最初に磨くタイミングは?
ガーゼでなでるタイミングは、母乳やミルクを飲んだ後がいいでしょう。
離乳食が始まると、虫歯のリスクが上がりますので、離乳食を食べた後がおすすめです。
先ほども申しましたが、まずは触り触られ慣れることが大事ですので、お子さんの機嫌のいい時間にするのも、最初は大歓迎です。
本格的に仕上げ磨きを始めるときの道具は?
上の前歯が4本生えそろうのは、9ヶ月~14ヶ月ころ。
3~6ヶ月の差は普通ですので、生えるのが遅いからと言って心配しすぎることはありません。
この頃には、歯ブラシとフロスをスタートできると嬉しい時期ですね。
この時に用意してほしいのは、お子さん用の安全な歯ブラシ、親御さんが磨く用の仕上げ磨き用の歯ブラシ(ワンタフトブラシ)、フロス、この3つです。
お子さん用の歯ブラシは、写真のような柄が曲がるもの(転倒時に事故を防ぐため)や、ストッパー付きの歯ブラシをご準備ください。
道具の使い方は、かかりつけ医の歯医者さんで実際にお聞きくださいませ。


仕上げ磨きのお約束
仕上げ磨きを嫌がる理由
さあ、いざ仕上げ磨きをしようとしても、お子さんは嫌がることが多いかもしれませんね。
私も我が子がそうでした。
どうして嫌がるかを考えたところ、以下の点が想像できます。
①まず、親御さんの顔が真剣すぎませんか
必死すぎて、怖い顔ですとお子さんも怖い物かと勘違いします
歌を歌ったり、あえて笑顔でチャレンジください
②スジにあたって痛い
上唇の真ん中のスジが太短いため、そこを歯ブラシで磨くと痛いです
スジに歯ブラシが当たらないよう、歯ブラシを持っていない手の指で、スジを保護して磨くといいです
③寝ころぶ習慣が少ない
普段から歯磨き以外の時間に、親子で寝ころんでいますか
寝ころぶ=歯磨きだけの経験しかないと、どうしても寝ころぶことが歯磨きをするタイミングだと学習しています
寝ころんで遊ぶ時間をつくってください
④親が磨く姿をみておらず、歯磨きの意味を理解できていない
⑤歯ブラシの間に息継ぎがない
お子さんの呼吸回数は大人よりも多いので、一気に磨くと息苦しいです
3~6秒に1回歯ブラシをお口から出して、休憩を挟んでください
仕上げ磨きの工夫
歯磨きを気持ちのいいことと学習しているお子さんは、だんだん歯磨きを好むようになります。
とにかく、親御さんが一生懸命になりすぎないこと、適度に力を抜く事が大事です。
そして、親御さんも自身の歯を磨く時に、気持ちよさそうに歯磨きすることで好転します。
①痛くしない!
②歯ブラシ以外の時間で寝ころんで遊ぶ
③親が歯磨きする姿を見せてあげる
④歯ブラシをお口に入れるのは6秒まで
⑤歯ブラシを嫌がる時は、フロスだけ、ガーゼだけの日があってもいい
⑥スキンシップの時間と考え、いきなり歯を磨くのではなく、体やお顔おスキンシップをしてから、最後に歯を磨く
⑦感覚は鋭い前歯より、奥の歯から磨く
焦らないでくださいね。以上の工夫をご家庭に合わせてされてください。
仕上げ磨きを始める前に大事な事
ここまで仕上げ磨きのお話をしましたが、磨き始める前に実は大切な事。
それは、「産まれた日から、お口の中を触る」ということなんです。
親御さんには、赤ちゃんの小さなお口を触るハードルは高いと思います。
いきなりお口の中でなくても、頬、唇、唇周囲から触れてあげるだけでも違いますので、たくさん触れてみてくださいね。
お口のマッサージをしましょう!
お口の外から触り慣れたら、お口の中に指を入れてみましょう。
その時に守って頂きたいのが、爪は切り、手を洗って、清潔な指で行ってください。
触る時は、赤ちゃんに「お口の中を触るね~」と声を掛けながらがいいですね。
生後6ヶ月頃までは歯は生えておりませんので、頬の内側、上あごの外側、下あごの外側、上あごの内側、下あごの内側、舌の上、舌の裏の順で、優しい力で触れてみてください。
押すというより、さする、なでる程度の力加減で十分です。
最後にこれから生えてくるであろう歯ぐきを、なでるといいでしょう。
この頃は、哺乳反射と言って、舌で指を押し返されたり、指を吸われたり、奥の歯ぐきを触ると咬まれることもありますが、すべて生きるための反射ですので、親御さんも赤ちゃんの反応を楽しんでもらえたらと思います。
これから反射は、脳が発達することで見られなくなり、やがて離乳食が食べられるようになりますので、貴重な親子の思い出になること間違いありません。
お口のマッサージを始める時期・やめる時期
始める時期は、早くて「産まれた日」から。
余裕がなくて気づいたら月日がたっていた場合は、遅くても生後4ヶ月から始めても遅くありません。
そして、お口マッサージは小学生の間、仕上げ磨きを行っている間は、継続してもらえると助かります。
お口の緊張がゆるみ、あごを育てることに繋がり、歯並びを育てることができます。
気づいた時が始め時です。
あなたのお子さんは小学生だったとしても、お口のマッサージで得られるものがあります。
今日から始めても遅くはないのです。
ちなみに、村上歯科医院では、生後4ヶ月から診察を行っておりますので、マッサージのやり方を実際に体験して頂けます。
抱っこ、ベビーカーのまま、お越しいただけます。
診察時は赤ちゃん用ベッドもご用意しておりますので、一度ご相談くださいませ。
産まれたらすぐ、赤ちゃんのお口を触る!約束げんまんです!
最後に
歯ブラシを持ちたがるお子さんには、ご自身用の歯ブラシを持たせていいと思っています。
但し、事後を防止するため安全な歯ブラシを用意してあげることと、必ず座って咥えるようにしてください。
そして、咬んでしまっても怒らないでくださいね。
咬むことで唾液が沢山出ていたら、それで十分良い体の反応が起こっていますから。
歯磨きの時間は、兎にも角にも親子のスキンシップの時間です。
年齢が上がってくると、今までできていた仕上げ磨きを嫌がるお子さんもいます。
しかし、歯が生える前から、歯が生えてから、親御さん後お子さんに向き合った仕上げ磨きというスキンシップの時間は、かけがえのないものです。
無駄ではありません。
お口を触ることは脳への刺激を与え、発達を促す力もありますから、自信をもって取り組んでくださいね。
ちなみに、仕上げ磨きを嫌がる時期は、お子さんの方を、親御さんの足で押さえて、ササっと仕上げ磨きをして頂くか、歯を磨けないなら、おやつやジュースを与えないことです。
おやつやジュースは、大人が買わないと食べられません。
最後までお読みいただきありがとうございました。
疑問や知りたいことがある方は、メール問い合わせやDM、ご予約の上ご来院頂けますと嬉しいです。
かけがえのないスキンシップ仕上げ磨き時間をお楽しみください♪
では、さようなら~
村上歯科医院副院長 藤原千尋
