村上歯科医院

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被災時に命を守る、お口のケア|高砂市春日野町 村上歯科医院|歯周病、予防歯科、小児歯科|歯科医院 歯医者

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被災時に命を守る、お口のケア

熊本での災害により被災された皆さま、心よりお見舞い申し上げます。

断水や暑さ、余震で、不安な日々を過ごされていることと思います。

水や生活用品が十分に使えない状況で、歯磨きやお口のケアまで手が回らないことも少なくありません。

普段と違い、小声で過ごすことも多いはずです。

ご高齢の方が身近にいらしたら特に、お口のケア・入れ歯のケアが誤嚥性肺炎予防や体調不良の予防につながり、お口のケアが命を守る行為になります。

 

私は16年目のママ歯科医師です。阪神淡路大震災も経験しました。

今回は、水が少ないときでもできるお口のケアや、お子さんからご高齢の方まで役立つポイントをお伝えします。

この情報が必要な方に届きますように。

 

動画等で確認したい方は、日本歯科医師会が公開している災害時の口腔ケア情報をご参照ください。

https://www.jda.or.jp/disaster/?utm_source=chatgpt.com

 

災害時にお口のケアがなぜ必要なの?

避難生活では、お口の細菌が増えやすくなっています。

水分不足、ストレス、食生活の変化、歯磨きが出来ない、笑顔や会話が少なくお口を動かす機会が減るためです。

ご高齢の方の場合は、この状態が続くと、誤嚥性肺炎を発症し、命にも関わりかねません。

気分が乗らないかもしれませんが、お口のケアでお口がスッキリすることで、案外気分を前向きにしてくれることもあります。

 

歯ブラシが手元にない場合

手元にブラシがない方は、人差し指にガーゼ、ハンカチ、タオル、布を巻いて、歯を沿ってこすってください。

水があれば、少し浸して絞ってから、お口に挿入すると痛みを感じにくいかと思います。

水がなければ、ご自身の唾液で湿らせてから、ゆっくりそっとお口に挿入してください。

ウエットティッシュで代用するのも可能ですが、テッシュは歯に張り付き、歯を擦りにくいかと思います。

水があれば、ペットボトルキャップ1杯分の水で、しっかり頬を膨らませながらうがいをして、水を吐き出してください。

頬を目いっぱい動かすことも、大事なんです。

水がない場合は、歯を擦った後に、唾液を吐き出してくださいませ。

 

歯ブラシが手元にある場合

幸いに歯ブラシをお持ちの方は、歯磨き粉なしで歯磨きをしてください。

歯磨き粉があると、節水の状況下で何度もお口をすすぐ必要が出てきますし、歯垢をとるのに歯磨き粉は必須ではありません。

ご自身の唾液と、歯ブラシがあれば、歯垢は取り除けます。

そして、歯ブラシを濡らして磨き始める必要もありません。

歯ブラシを濡らさず、そのままお口に入れて歯を磨きましょう。使い終わった歯ブラシについた汚れは、テッシュや水、タオルでふき取ってください。

 

歯ブラシは、歯を磨くに留まらず、歯ぐきも刺激するため、唾液も初めより出てくるはずです。

唾液は歯を、歯ぐきを守ってくれる天然の保湿剤です。唾液をたっぷり出しましょう。

 

歯ブラシも・水・布類もない場合

ご自身の唾液で、歯や歯ぐきを守りましょう。

両頬に両手を当てて、ゆっくり回すと、耳下腺という唾液腺が刺激されて、唾液が出てきます。(唾液腺マッサージ)

唇まわりをお口の外から、人差し指と中指をそろえて、小さな円を描くようにマッサージしてみてください。

食事や会話する時に口が動かしやすくなります。

イヤイヤそんなの難しい!その思われた方には、周りの方と一緒に声を出して歌うのもおすすめです。

お口を動かす、声を出すこと自体で、唾液が出てきますし、歌を歌うだけで心も切り替わるはずです。日中に是非やってみてください。

 

お口の渇きが気になる時

先ほどお伝えした唾液腺マッサージの他に、良く噛んで食べる・会話する・笑う・お口を動かす・歌う方法があります。

水分摂取も一気ではなく、小まめに可能な範囲で飲む方がお口が乾きにくいです。

 

赤ちゃんの哺乳と口腔ケア

赤ちゃんと一緒の親御さんは、何かと心配なことが多いですよね。

母乳が一時的に出なくなっていても、乳首を咥えて吸ってもらうと、後々母乳が完全に出なくなるのを防げます。

ミルクの方は、哺乳瓶の消毒や確保が難しい場合に、赤ちゃんを立て抱きにして、赤ちゃんの下唇にそっとコップを沿えて、コップ飲みをしてもらう方法もあります。小さなカップやコップで出来るので、哺乳瓶に比べて手に入りやすいかもしれません。コップ飲みの際は、ゆっくり傾けて、焦らずあげてくださいね。

お口のケアは、ガーゼや柔らかいタオルがあれば、人差し指に巻いて、歯ぐきや舌、生えて歯を擦ってあげてください。

難しければ、お顔や手や足を、優しく撫でましょう。皮膚をさするだけでも、いいです。

親御さんが赤ちゃんの肌に触れるだけで、タッチするだけで、赤ちゃんの心は安心するはずです。

親御さんも赤ちゃんに触れることで、心が癒されるはずです。

被災した今だからこそ、スキンシップの時間を大切にされてくださいね。

 

お子さんの口腔ケア

非常時は、甘いものを食べる機会が意外と増えます。

1日1回でも歯を磨く!できれば、夜寝る前の歯磨きを大事にしてください。

水がなければ、上記と同じようにガーゼで歯をこすりましょう。

水分補給は、ジュースより、水やお茶を選びましょう。

 

既にお伝えしましたが、歌を歌ったり、笑ったり、会話したり、、、できるだけ日常と同じように、過ごしてほしいです。

周りの大人の方々も、お子さんが大きな声を出したり、泣いたり、笑ったりするのを、寛容に受け入れてあげて欲しいです。

静かに小声で過ごしてばかりしていては、お口の中だけでなく、体の不調も時間の経過とともに出てきます。

 

入れ歯を使用している方

幸いにも、貴方様は入れ歯と一緒に避難できて、良かったですね。

可能であれば、毎日外して、歯ブラシやタオルで入れ歯を擦りながら洗ってください。入れ歯洗浄剤がなくても、擦れば大丈夫です。

入れ歯は、菌の温床になりますので、ずっと入れっぱなしだけは避けてくださいね。

 

最後に

災害時は、命を守ることが最優先です。

歯を磨かなければと、思いつめるのもよくありません。

今の環境下で、できる範囲で、お口をキレイに保つことが、体調を守ることにもつながります。

早く安心して日常生活がおくれますよう、お祈りしております。

村上歯科医院 副院長 藤原千尋

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