お食事の時、お子さんが最初に舌を出して、食べものを舌の上にのせて、お口に取り込んでいませんか?
これを「迎え舌(むかえぜつ)」と言います。
我が子もそうかもしれない!何が悪いの?どうして、そんな風に食べるの?と思われた方は、是非最後までお目通しください。
原因や理由が分かれば、迎え舌をただただ叱ったり、見守るのではなく、正しく対応できます。
私は16年目の歯科医師で、4歳児のママです。
子育て中は悩みがつきものです。私も同じように我が子の癖に悩み、勉強して今があります。
一緒に子育てを楽しむために学びましょう♪今日は迎え舌を一緒に理解しましょう♪
迎え舌とは

このように舌を前に突き出して、食べものを最初に舌の上でとらえる食べ方を、「迎え舌(むかえぜつ)」と言います。
お子さんが自分で食べものを口に運ぶ場合も、親御さんがお口に運ぶ場合も、見られます。
まず我が子や、お孫さんに、このよぅな食べ方をしているお子さんがいないか、観察していみてくださいませ。
迎え舌になる原因と理由
迎え舌は、離乳食初期のころにみられるのは、自然な事です。
離乳食を通じて、食べるということを学習し始めたばかりだからです。
注意しないといけないのは、幼児期になっても続いていることなんです。
迎え舌の原因は、大きく6つあると私は考えています。
①落ちそう!という心の影響<心理的要因>
スプーンで食べ物をお子さんのお口に運ぶときに、スプーンが下唇に届かず、手前にあり、食べものが落ちそう!危ない!と感じた時に、反射的に舌を前に出している可能性があります。その体験が積み重なると、経験になり誤学習をしているのです。
②上唇をしっかり閉じて食べる経験不足
食べものを捕食するとき、必ず上唇を閉じて、食べものを取り込んでほしいです。ですが、お口の筋肉が弱かったり、その経験が少ないと、舌を出して取り込みます。口呼吸、お口ポカン、よだれが多い、食べこぼしが多いお子さんに多い原因です。
③お口の発達段階を十分に経験できなかった
舌の動かし方や飲み込み方を、離乳食を通じて学習していく過程で、発達段階よりも早い食べものの形態で与えていると、赤ちゃんの飲み込み方が残りやすくなります。
④食べる時の姿勢が崩れている
舌をうまく動かして食べるためには、食べる姿勢がとっても大事です。
⑤鼻づまりがある
鼻呼吸できないと、口を閉じることが難しく、迎え舌になりやすいです。
⑥舌のポジッションが身についていない
本来、安静時は舌が上あごについています。それができずに下に舌が落ちている低位舌(ていいぜつ)のお子さんは迎え舌になりやすいです。
迎え舌とお口ポカンの関係
結論から言いますと、迎え舌が続くとお口ポカンになりやすいです。
本来、捕食する時というのは、下唇にスプーンを当てて、お子さんが上唇で食べ物を取り込むことができるよう、経験を重ねることが重要と言われています。
迎え舌のお子さんは、上唇が閉じれない、上唇を閉じる前に舌が前にでてしまうので、結局のところ、上唇を閉じる正しい捕食を学習経験が少ないです。
お口ポカンがお口の筋力だけの問題ではなく、姿勢や体の緊張とも関係しています。
お口ポカンが続くと、歯並びに悪影響を及ぼし、顔が縦にのびやすいため、将来の顔貌にまで影響を及ぼします。
迎え舌の対応
まず、親御さんが食べものをスプーンで介助する時、離乳食初期に心掛けてほしいことがあります。
①口に運ぶ前に、食べものをお子さんに見せる
食べものを見せるためには、お子さんの視線の上からではなく、お子さんの視線の下からスプーンを運び、『何色の食べものかな』『何が入っているかな』と意識が食べものに向くように、お声かけしましょう。TVや携帯を見せていると、余計に食べものに視線が行かないので、迎え舌を引き起こしやすくなります。
②食べものが落ちそう!と思われないように、スプーンにのせる量を調整する
乗せすぎ注意です。そして、唇の近くまで、しっかり食べものを運んであげてくださいませ。
③スプーンを下唇に当てて、お子さんが自分でアムッとするまで待つ
既に幼児さんの場合は、次のことを心がけてください。
①食べる姿勢を整える
足の裏が床につくように椅子を調整したり、椅子と机が離れすぎないように、食卓を整えましょう。机の高さにもこだわってください。お子さんの肘より高い机は、姿勢が崩れて、猫背になってしまいますので、椅子の座面を上げたり、机の高さを下げたり、ご家庭に合わせて調整が必要になります。
お子さんは成長しますので、1ヶ月に1回、食べる姿勢を整えるために食事環境を見直してくださいね。椅子の高さを調整するのは1ヶ月に1回必要な事も覚えておいてください。
どうすればいいか分からないときは、是非村上歯科医院までいらしてください。アドバイスを差し上げます。
②脇をしめて、両手を使って食べる
幼児さんと言えども、大人に比べたら、体に対して頭の割合が大きいです。重たい頭を支えるためには、体の中心を意識して、食事をする必要があります。脇をしめると、体の中心が整い、咬む力を育てやすいのです。
お茶碗をもって食べる・両手でコップをもって飲む・食器をお盆にのせて配膳をする・食べものを両手で持って食べる
いくらでも、簡単に、毎日できることがありますね。その時は、必ず親御さんも一緒に食べて、実践しているところを見せてあげてくださいね。親御さんが良い見本になると、お子さんもイメージできます。
③かたいものを与えるのではなく、噛むという経験を積み重ねる
昔はかたいものを噛みましょうと言われましたが、今は違います。「かむ」ということが分からないお子さんが増えているからです。ドロドロになるまで噛むようにお声掛けをして、舌・唇・歯を強調しながら使う経験を、積み重ねていきましょう。
④鼻づまりを卒業する
こちらの内容は、とっても長くなりますので、また別の機会にお話ししますね。
⑤舌のポジッションを練習する
舌を正しいポジッションに動かす練習は、MFTといった訓練で習得できます。気になる方は、村上歯科医院はじめ歯科医院のご相談ください。
最後に
迎え舌と言えども、背景にはいろんな原因が隠れています。
悲観的に考えず、今気づけて良かったと思っていただけたら幸いです。
生きている中で今日が一番若い日ですから、出来ることから始めるしかないですね♪
では、またお会いしましょう。
村上歯科医院副院長 藤原千尋
余談ですが、副院長ではなく、福院長もいいな~と思うこの頃です。
