小学生に入学して、環境に慣れてきましたか?
この時期、保育園や幼稚園と違った小学校の環境に、そろそろ慣れてきた頃かと思います。
しかし、実は、読み書きがついていけずに、お子さん本人も、親御さんも焦りが出て、イライラしていることも少なくありません。
読み書きでつまづくことは、恥ずかしいことではありません。
私は顎顔面矯正治療を15年間行ってきた、16年目の歯科医師です。
お子さんの食べる、寝る、呼吸する、遊ぶをサポートしてきました。
今日は、私のようなお子さんの発達をみる特殊な歯医者さんが、みている視点を一部お話しします。
子育ての心の負担が、少しでも軽くなることを願っています。
読み書きができない時にみるべき視点
読み書きの遅れがあると、どうしても「読むこと」「書くこと」に注目して、読む練習、書く練習をする!そうなっていませんか?
それは余計に、読み書きが嫌いになるきっかけに、なっているかもしれません。
とっても勿体ないです。
実は、読む、書くというのは、体の土台が育っていないと、とっても難しい行為なんです。
体の土台とは、例えば・・・
・座って姿勢を維持できる
・黒板や本に書かれている文字を目で追う
・鉛筆をもって、指先や手首を緻密に使う
など、お子さんがこれらをできるようにならないと、読み書きはスムーズにいきません。
そこで、読み書きが苦手なお子さんをもつ親御さんには、まず発達のピラミッドを知り、意識して子育てしてほしいです。
発達のピラミッドとは
この図は、発達のピラミッドを分かりやすく図解しています。

これをみると、たくさんの土台の上に、読み書き(⑤)ができるようになることが、理解できると思います。
発達とは、①→②→③→④→⑤読み書きの順に、積みあがって発達するという考え方です。
飛び級すると土台が安定せず崩れるので、順番に育てていく視点を大事にしてください。
発達のピラミッドから、どこにアプローチするかが見えてくる
では実際に、読み書きが苦手なお子さんは、どこにつまづいているかを、みてあげましょう。
姿勢は維持できるけれども、④指先の器用さに欠ける場合は、④へのアプローチを考えます。
首が安定せずに眼球運動が苦手な場合は、ネックピローを首に巻いて首を安定させた上で、文字を読む練習をするもの効果的です。
発達のピラミッドをヒントに、どこから土台を積みかさね直そうか、考えてみてください。
悩んだときは、歯科医院をはじめとして、発達のサポートをしている場所が沢山あります。
小児科医さん、言語聴覚士さん、理学療法士さんにおつなぎすることも可能ですから、是非ご相談くださいね。
なぜ歯科で発達をサポートするのか
小さなお子さんが歯科医院に来られるのですが、椅子に座って寝ころぶことが、初めは難しいケースが多いですよね。
でも、次第に寝ころぶことができるようになります。
これは、発達ピラミッドの①固有感覚、前庭覚の発達がなければ難しいことだと、気づいたのがきっかけで、私が興味を持ちました。
さらに、お口というのは体の中でも一番デリケートで、プライベートゾーンで、敏感です。
小さなころから歯医者さんに通い、お口を触られ慣れているお子さんは、触覚がしっかり育ているので、ノドチンコまで触れても平気なお子さんも多いです。
さらに赤ちゃん歯科をはじめて、ベビーマッサージやお口のマッサージを積極的に行っている赤ちゃんは、その後成長して姿勢を整える力がしっかり育っていると感じることも多いです。
つまり、早い段階からお口を育てることをきっかけに、体の土台作りをできるのが歯科医院の役割の一つだと、実感しています。
発達の土台、体の土台作りができると、その後の生きやすさにもつながると考えています。
歯が生えてから歯医者さん!ではなく、赤ちゃんが産まれたら歯医者さん!さらに、赤ちゃんが産まれる前のマタニティー期から歯医者さん!が常識になるように、今後も発信していきます。
最後まで読んで下さり、ありがとうございました。
村上歯科医院 副院長 藤原千尋
