おはようございます。
離乳食を月齢で始めていませんか?そんなお話を前回のブログでしました。
気になる方はこちらをご覧ください。https://murakami-dc.biz/2026/04/10/2120/
離乳食開始は、腰がすわって、自分で座れる(自座位)ようになってからとお伝えしましたが、それには理由があります。
私は16年目の歯科医師で、4歳児を育てるママです。
そんな私が、今日は「離乳食は食べる練習の他に、お口を育てる時間だ」というお話をしていきたいと思います。
離乳食と歯並びの関係
実は離乳食と歯並びは、とても繋がりがあります。
離乳食は食べる練習だと一般的には思われていますが、実はお口を育てる時間でもあるのです。
現在あごが小さいお子さんは、今は全体の8割にも及びます。
離乳食の時期から、以下の点を注意して取り組んでいただくことで、あごが育ち、歯が生えてくる土台を作ることができます。
逆に以下の点を飛ばしてしまうと、出っ歯(上顎前突)、受け口(下顎前突)、前歯で咬めない開咬、凸凹の歯並び(叢生)など、悪い歯並びになってしまう可能性が上がります。
お口を育てる離乳食の3大ポイント
離乳食で大事にして頂きたい点は、実は3つあります。
離乳食は食事の始まり!離乳食期にできていなくても、気づいた時から始めることで、何歳からでも、いつからでも、リカバリーできます。
①食べる時の姿勢
ママ膝の上でも、椅子でも、ハイチェアでも、この点を意識してください。
・赤ちゃんの腰が横から見て90°になっており、骨盤が前や後ろに倒れていないか
・膝裏が90°~110°くらいに曲がっていて、足裏が床についているか
・脇が閉まって、両手をつかって食べ物を持っているか
・テーブルの高さは、赤ちゃんの肘が90°に曲がっていて、テーブルの上のものをそのまま取れる高さか
②足底接地
足裏が地面についている時とついていない時とでは、咬む力に15%の差が出ます。
足裏を床につけるためには、椅子の高さがとても重要です。
調整できる椅子の場合は、数か月ごとに調整をしてください。
調整をできない椅子の場合は、クッションシートを床面や座面に貼り付けて、足底接地できるように高さを調整してくださいね。
これは何も赤ちゃんに限ったことではなく、お子さんも、大人も同じなんですよ。
知った今日から実践してみてください。
③頭位
頭の位置を頭位と言います。下あごを前に突き出したり、下あごを極端に引いた状態は、正しい頭位ではありません。
骨盤の上に、まっすぐ頭が乗っている位置が、正しい頭位なんです。
ストレートネックやスワンネックの方は、もちろん骨盤の上に頭が乗っていません。
離乳食時に頭位がなぜ重要かと言いますと、赤ちゃんの体は頭の割合が大きく、体幹を使い、体の中心が安定しないと、重たい頭が安定せず、咬んだり、飲み込んだりすることが出来ません。
無理に食べることができても、正しいお口の使い方ではないため、食べる機能やお口の機能の発達には逆効果なのです。
そこで、頭位を安定させるために大事なのは、脇をしめること!両手をつかってたべること!です。
結局のところ、腰がすわっていないと、脇をしめたり、両手を使うのは難しいため、腰座りが離乳食の開始には必須になります。
腰座りと離乳食
お口を育てるための3大ポイントですが、実はこれらは腰がすわっていないとできません。
赤ちゃんは、中心から抹消に向かって発達する順序性があります。
食べる姿勢を整えるのも、足底接地も、体の中心である体幹が安定しないと出来ないことです。
頭の位置(頭位)は、それに加えて、脇をしめたり、両手に物を持つことで、頭を支えています。
いずれにせよ、腰がすわり、体幹が安定してからこそ、お口を育てる離乳食を始めることが出来るのです。
腰がすわっていないまま離乳食を始めると、体幹が安定しないため、お口が開きやすい、お口の筋肉が育ちにくい環境になります。
結果として、お口ポカンになるリスクが上がると考えております。

赤ちゃんの発達は、早ければ早いほどいい訳ではなく、赤ちゃんの発達に合わせて順番に進めてあげることが、最大のお子さんへのプレゼントなると信じています。焦らない、焦らない。
焦ったら、専門家を、歯科を頼ってくださいね。
村上歯科医院副院長 藤原千尋

