赤ちゃんが産まれて、睡眠もまとまって取れない慌ただしい日々の中、ふと気づくと歯が生えてきた!
それが、大体、生後6ヶ月頃のこと。
歯が生えて頭に浮かぶのは、どんな歯ブラシを使ったらいいのかという疑問だと思います。
私は16年目の歯科医師です。
小児歯科、小児矯正、赤ちゃん歯科を行っています。
今日は赤ちゃんのファースト歯ブラシについて、お話ししていきます。
今回のお話は、当院で行っている健康教室「ベビー歯みがき教室」でもお話ししている内容の一部です。
興味のある方は、実際に村上歯科医院 健康教室に足を運んで、聞きに来てくださいね。
お直接お会いできるのは、私もとても嬉しいです。
歯ブラシの選び方
歯が生えてきて、歯ブラシを選ぶ時、赤ちゃん用・幼児用の歯ブラシを選んでいませんか。
それは間違いではありませんが、まず考えていただきたいのは、親御さんが磨きやすい歯ブラシはどれかという視点です。
赤ちゃんの歯を磨く歯ブラシは、赤ちゃんに持たせる歯ブラシではなく、親御さんが手に持つ歯ブラシです。
ファースト歯ブラシは、毛先の部分であるヘッドが小さく、柄が長いものを選んでください。
仕上げ磨き用の歯ブラシや、ワンタフトブラシを選んでもらえると、親御さんが赤ちゃんの歯を磨きやすいこと間違いなしです。
ですが、本当に歯ブラシにこだわる必要があるのでしょうか。
私は、ファースト歯ブラシに、ガーゼをおすすめしています。
ガーゼを水で濡らし、硬く絞ったのち、聞き手の人差し指に巻き付けて、準備完了です。
親御さんの指に巻き付けるので、危険がなく安全で、指で歯をなでながら歯垢を取り除くので、赤ちゃんも気持ちいいのです。
出来れば、歯を磨き始める前に、お口の中を、歯ぐきを、唇を、上あごを、清潔な指でなでてあげることを推奨しております。
ママやパパの手でお口のマッサージを行うことで、歯が生えてきても、その延長線上でガーゼで歯垢を取り除くことができるのはメリットが大きいです。

歯磨きのタイミング
ガーゼでも、仕上げ磨き用歯ブラシでも、歯磨きのタイミングは基本的に、離乳食や哺乳の後です。
出来れば、毎食後磨いてあげてください。
そんな日々の中でも、お口を触られることを嫌がる時は、無理に押さえつけず、機嫌のいい時間にしてあげるのも効果的です。
ちなみに、母乳だけでは、虫歯になりませんからご安心ください。
離乳食も、食材や素材の味を活かして、調味料を使わなければ、虫歯のリスクは低いです。
赤ちゃんは、汚れを流す効果のある唾液が沢山出ています。
しっかりお口が閉まって、哺乳瓶でジュースや清涼飲料水を飲まなければ、虫歯になりにくいです。
歯磨きのスタートの時期は、歯垢を取り除く精度よりも、触り触られ慣れる準備期間だと考えてくださいね。
いつまでガーゼで歯磨きはOK
では、ガーゼで磨いたとして、いつまでガーゼで磨いて大丈夫ですか?と、ご質問を受けることが多いです。
結論は、乳歯が生えそろう2歳半ころまで、ガーゼでも構いません。
ですが、歯と歯の間にスキマがあるお子さん限定です。
歯と歯の間にスキマがないお子さんは、歯が隣に生えてきたら、ガーゼの他に、フロスを使用するようお願いしています。
歯と歯の間が詰まっていたら、フロスを通してください。
のこぎりを引くように、歯の2/3程度挿入し、深く入れすぎないことを心がけてください。
最後に
道具も大事ですが、それよりも歯磨きを親子スキンシップのお時間ととらえ、お口の中を観察したり、歯磨きしながら、親子で絆を深めていってください。
イヤイヤ期の歯磨きは、どなたも苦労します。
それに備えて、親御さんはお子さんのお口の中を積極的に触り、お子さんが触られ慣れるよう、チャレンジしてみてくださいね。

副院長 藤原千尋
