『ガミースマイル』をご存知ですか。
笑ったときに、前歯と上の歯ぐきが多くみえる状態のことを言います。
ガミースマイルは、上あごの成長と深い関係があります。
上あごの成長時期は10歳頃までですから、できるだけ早い時期にガミースマイルに気づけば、上あごの成長方向を正しい方向に変化させることができ、美しいスマイルラインを作ることができるのです。
私は、14年間小児矯正を行ってきた歯科医師です。
妊娠期から、0歳からのお口を育て、歯並びを育てることに力を入れています。
5歳頃から矯正治療の必要性を検討しますが、それより早い時期でしたら、装置を使わずにアプローチする方法があります。
お子さんに思いっきり笑ってほしい思いは、皆同じです。
可愛い笑顔を目指して、最後までお読みいただき、実践していただけると嬉しいです。
ガミースマイルって何?
ガミースマイルとは、笑ったときに、前歯と上の歯ぐきが多くみえる状態のことを言います。
口角が下に下がり、鼻の下の皮膚が緊張して上に上がり、歯ぐきが沢山見える状態です。
このようなイメージです。

お子さんのガミースマイルを気にされている親御さんは意外と多いです。
どこに相談していいのか分からない。
矯正治療しかないと思われている親御さんも多いと思いますが、原因を知れば怖くありませんよ。
ガミースマイルの原因
原因は、大きく2つあります。
1つは、上あご(上顎骨)の成長が、垂直方向に成長していることが原因です。
上あごの成長時期は、0歳~5歳が成長が旺盛で、10歳頃には上あごの90%の成長は終了してしまいます。
上あごは、頭に対して、前下方に成長するのですが、前への成長が抑制され、下方成長が旺盛ですと、上あごの縦にのびて、ガミースマイルになります。
上あごの前への成長が抑制される原因としましては、唇の過緊張やお口ポカンや口呼吸が挙げられます。
もう一つの原因は、上唇が上に大きく上がり、上唇の上の皮膚が短いことです。
上唇が上に上がるのは、上唇挙筋・上唇鼻翼挙筋(上唇の上の筋肉)の過緊張や、上唇の皮膚の長さが短いことが原因です。
笑顔の時に、バランスよく筋肉を使ってきていないので、笑顔の唇の形(スマイルライン)が通常と異なるのが特徴です。
ガミースマイルのお子さんにご家庭で出来ること
0歳~5歳のお子さんであれば、まずは上唇の緊張をほぐす頃から始めましょう。
上唇を外から、ムニムニとタッチしてみてください。
上唇をもって、前方向にビヨーンと伸ばすのも効果的です。
上唇が伸びることによって、緊張がほぐれ、上唇の皮膚も下に下りてきます。
毎日コツコツと継続することで、数年単位で変化が見られます。
6歳以降のお子さんには、上記の内容を行うと共に、左右の口角を左右の人差し指で押さえ、口角が上に上がるように、スマイルの練習をしましょう。
鏡を見て、なりたい笑顔を練習することが一番の近道です。
上あごの成長時期は限られているため、あごを育てる矯正治療の検討もそろそろ必要な時期です。
ガミースマイルに対して矯正を始める時期
歯列矯正治療で、すべて解決するかと言ったら、そうではありません。
何度も言いますが、ガミースマイルは、上あごの縦への成長が旺盛であることが原因です。
矯正をされるなら、まず上あごの成長を正しい方向へ変化させることができる矯正治療を行うと、根本解決になります。
その治療法の一つが、我々が熱心に取り組んでいる顎顔面矯正法です。
ガミースマイルに気づいたら、まずは上あごを育てる矯正治療を探してください。
ガミースマイルに気づくのがゆっくりだった場合は、歯列矯正治療に頼るほかありません。
しかし、あごは縦に成長した状態のまま、歯の位置を変えることで、ガミースマイルをカモフラージュするため、難しい技術が必要です。
最後に
ガミースマイルに気づいたら、できるだけ早く上あごの成長方向を変えてあげることを考えましょう。
早ければ早いほど、ご家庭で、ママの手で、お子さんのガミースマイルを卒業することができますので、一度ご相談ください。
上記の内容以外にも、お子さんに合わせた訓練法や全身の状態を見ながら、適切な方法を伝授いたします。
お子さんの素敵な笑顔を、親御さんと協力しながら、導けたら嬉しいです。
副院長 藤原千尋
