こんばんは。兵庫県高砂市の歯医者、村上歯科医院副院長の藤原千尋です。
今日は、当院で行っている顎顔面矯正治療の、上あごに入れる装置(急速拡大装置)を外した時のことを、お話ししようと思います。
まず、顎顔面矯正治療がどんな治療なのかは、ホームページをご覧ください。
https://murakami-dc.biz/gakuganmen/
簡単にどんな治療かと申しますと、上あご、下あごの成長が足りない時に、本来あるべき大きさに戻してあげる矯正治療です。
上あごを本来の大きさに戻すことで、鼻腔容積が広がり、気道が広がるため、呼吸や睡眠の問題にもアプローチします。
しかし、上あごに装着する急速拡大装置というものは、見た目にやや迫力があります。
実際の装置はこのようなものです。
痛みはほとんどありませんが、※違和感や食べにくい、しゃべりにくい不自由はあります。

お子さんの体は日々成長しており、環境に適応する能力が高いです。
そのため、写真のような急速拡大装置を上あごに装着して2日~7日ほど経つと、※はなくなり、環境に慣れるのです。
体の一部になじむという感覚でしょう。
患者さんの親御さんも、慣れるということに初めは半信半疑!
でも、お子さんに装置が入って2日~7日経つと本当に慣れるので、「先生がおっしゃる通り、子どもの適応能力は高いですね。」と共感して頂けます。
この装置は、最低6ヶ月~1年ほど装着するのですが、もうその頃には体の一部になっていることが、想像できますか。
まず装置を外すとお話しすると、ほとんどのお子さんが「外したくない。」と言います。
外すということが、元の状態に戻る喜びよりも、外した後の違和感が強いことを知っているからです。
外すと、体の一部がなくなったという感覚になり、物足りなさ、寂しさを感じるお子さんもおられます。
先日、装置を外した時の患者さんの反応が、「まだ慣れない。」「寂しい。」でした。
面白いですね。
※装置を外すと、1日~3日ほどで、元の状態に慣れますので、ご安心ください。
顎顔面矯正治療の世界、装置の見た目とは違い、すごく体になじみやすい装置であることを気付かせてくれます。
それもこれも、お子さんの適応能力が高いから。
お子さんの健康に寄与できるように、これからも歯科医師として矯正治療を行っていきます。
副院長 藤原千尋
