おはようございます。
兵庫県高砂市の歯医者、村上歯科医院副院長 藤原千尋です。
先日、threadsで矯正治療には終わりがない、終わりの基準が曖昧なところがあるのではないかと話題になりまして、改めて当院での矯正治療の終わりの基準をブログに書いてみようと思いました。
まず、当院で行っている子どもの矯正治療・小児矯正である顎顔面矯正治療(がくがんめんきょうせいちりょう)は、子どもの歯が生えて、大人の歯へ生え変わる時期に始める矯正治療です。
早くて5歳から治療を開始し、前から6番目の歯が生えそろう12歳まで積極的に治療を行います。
この子どもの矯正治療には、矯正治療の終わりの基準が明確にあります。
矯正治療の終わりの基準は、歯並びが安定するための環境が獲得できているかに尽きると思います。
矯正治療の終わりの基準を具体的にお話しすると、
⓪患者さんが矯正治療を始めた時の特に気になっていた部分の歯並びが解消されている
①気道が広がり、鼻呼吸できる環境が獲得できていること
②お口が閉じ、舌が上あごにピタッとひっつく状態であること
③嚙む習慣が獲得できていること
④前から3番目の歯の位置が、正常な咬み合わせになっていること
⑤前から6番目の歯までが永久歯に生え変わっていること
⑥上あご下あごの前後左右の位置関係が調和していること
です。
当院では、前から7番目の歯が咬むまで責任を持って治療をしています。
前から7番目の歯が生えるのは12歳~14歳頃と幅があるため、一旦12歳頃に矯正治療を終了しつつも、前から7番目の歯が生えてくるまで、定期検診に通っていただくようにしています。
もし、前から7番目の歯が生えて、歯の位置が悪いときは、装置を入れて咬めるように矯正治療を再開することがあるからです。
もちろん、状況をご説明して、本人やご家族が納得された場合です。
15歳になるまででしたら、お納めいただいた費用の中で治療を行いますので、追加費用が掛かりません。
とにかく、1ヶ所でも多くしっかり噛む場所がある方が、歯並びが安定しますので、前から7番目の歯まで咬ませることにこだわりを持って、当院では取り組んでいます。
このブログが、当院に通院中の方でいつ終わるのかな?と思われている方や、通院前で矯正治療を検討されている方の参考になれば嬉しいです。
通院中の方には、毎回ご説明するようにしておりますが、終わる時期が心配な時は、いつでも直接聞いてくださいませ。
質問は何でもWelcomeです♪
皆さまのお越しをお待ちしております。

↑顎顔面矯正治療セミナーでの講演風景
※大人の矯正治療の終わりの基準は、まだ別の機会にお話しさせていただきますね。
副院長 藤原千尋
