おはようございます。
今日は、舌と背骨(脊椎)の関係性についてお話しします。
すごくすごく大事な考え方なので、最後まで読んでくださいね。
お口ぽかんや口呼吸していると、舌の位置を上あごに付けなさいと言われたことはありませんか。
特に歯並びを改善しよう、良くなった歯並びを維持しようとすると、お口を閉じて鼻呼吸し、舌が上あごにぴったり付く状態を維持しなくてはなりません。
歯は、外側は唇や頬の筋肉、内側は舌の筋肉の間に並んでいるからです。
お口ぽかんや口呼吸があると、歯に加わる外側と内側からの筋圧の均衡が保たれず、歯並びが悪くなってしまいます。
ですから、鼻呼吸することと同じくらい、舌のポジッションは大切なのです。
しかし、舌の話となると、お口の中にあるので、どうしても体との繋がりを忘れがちになります。
歯科医院で舌の正しいポジッションを学んでいただくもの重要ですが、舌が上あごに上げるためには、体との繋がりも切っては切り離せません。
今日は背骨(脊椎)との関係を、発生すなわち起源にフォーカスしてお話しします。
舌の筋肉は、実は沿軸中胚葉から発生します。
沿軸中胚葉からできる組織は、簡単にお伝えすると、背骨・筋肉・皮膚の真皮です。
舌はお口に存在しておりますが、背骨(脊椎)や脊髄筋(脊椎を支える筋)と同じ由来なのです。
もっと進んでお話しすると、沿軸中胚葉が分化して出来たものが後頭体節ですが、後頭体節からは、舌の筋肉と後頭骨(頭蓋骨の後ろの骨)ができます。

以上のことから、舌の筋肉は、後頭骨や脊椎と発生学上、連続した構造なのです。
つまり、舌の筋肉は、頭の一部ではなく、体幹の延長として生まれた筋!なのです。
歯医者さんで、体の使い方や座り方、食事の時の食器の使い方などをお話ししているのは、舌を鍛えるための土台作りとして、体幹(体の中心)を安定させたいから。
急がば回れ!舌の筋肉を鍛えたければ、まず体幹を見直すことからしていきましょう。
当院では、お口に限らず、全身の成長発達をサポートしています。
気軽にご相談くださいませ。
副院長 藤原千尋
