おはようございます!兵庫県高砂市の歯医者、村上歯科医院です。
気候が涼しくなり、やや過ごしやすい日も増えてきましたね。
鉄欠乏について
突然ですが、歯ぎしりや食いしばりが、鉄欠乏が関連していることはご存知ですか。
歯ぎしりや食いしばりがあると、歯に過剰な負荷がかかり、自分のが割れたり、歯周病が進行する要因になり得ます。
むし歯や歯周病以外に、気になる疾患なのです。
鉄欠乏とは、血液中や体の中の鉄分が不足している状態です。
今回は、鉄欠乏について、考えてみましょう。
鉄欠乏と歯科疾患
鉄は脳内のドーパミンの合成に必要な成分なのですが、鉄が不足するとドーパミンの分泌が不足して、歯ぎしりや食いしばりが出現すると言われています。
鉄不足は睡眠が浅くなることも分かっています。
鉄欠乏の原因と対策
歯科医院で歯ぎしりの治療は、対症療法としてナイトガードの就寝時装着や、咀嚼筋マッサージなどをまず行うことが多いです。
しかし、歯ぎしりの原因へアプローチするには、鉄欠乏の可能性を考えてほしいのです。
鉄欠乏の原因は、①鉄の摂取不足、②体に炎症や出血があり鉄が消費している状態、③ピロリ菌による鉄吸収の妨げ、等です。
鉄欠乏が疑われた場合は、まず眼瞼結膜、言い換えると、下まぶたをめくって血色があるか確認してください。
下まぶたの内側が蒼白でしたら、鉄欠乏が濃厚です。
また、血液検査を行うことができれば、明らかになります。その場合は、フェリチン値も測ってもらいます。
血液検査の上、鉄欠乏と診断された場合は、早速サプリメントや食事から鉄を補充していきます。
吸収を助けるビタミンC、動物性たんぱく質、発酵食品を一緒に摂ると、より効果的です。
逆に、コーヒー紅に含まれるタンニン、玄米に含むフェチン酸は鉄の吸収を妨げますので、食後すぐは控えるようにしてください。
特に、小児のブラキシズムにおいて、鉄を補うことで改善した報告が上がっていますので、これから研究によって、より明確な治療法が確立されることでしょう。
そして、注目すべきは、ピロリ菌です。
胃がんや胃潰瘍の原因となる菌ですが、実は胃だけでなく、口腔内や唾液、歯周ポケットにも存在することが明らかになってきております。
ピロリ菌は、歯周病等で口腔内環境が悪いと、胃に定着しやすく、鉄やビタミンB12の吸収を妨げるのです。
いくら鉄を摂取しても、改善しない方の場合、ピロリ菌の感染を疑って、医療機関を受診しましょう。
ピロリ菌の胃内の除菌を行っても、口腔内に潜む場合もありますので、医科だけでなく歯科による歯周病治療もお忘れなく。
たかが鉄、されど鉄
鉄は、成長期のお子さんや妊娠前の女性、妊娠期の女性にとっても重要な働きをします。
妊娠によりお腹のお子さんに鉄を分け与えるのは、母親。
出産を経験した女性は、多くの方が鉄欠乏に陥っています。
鉄欠乏女子を「テケジョ」と今は言うそうです。
「症状もないから私は大丈夫」そう思っているあなたは、要注意です。
歯ぎしり、くいしばりはありませんか?
もしかすると、鉄欠乏のサインかもしれません。
体のサインに気づいてあげてくださいませ。
いつでも村上歯科医院でご相談に乗ります。是非いらしてください。
予防医療の最前線である、歯科がお待ちしております。

副院長 藤原千尋
