頬の内側に、白い線が左右にある方、いらっしゃいますか?
それは、くいしばりのサインです。
まず、歯と歯が咬みあっている時間は1日に10~15分程度が理想で、これは食事で歯と歯が当たって咬んでいる時間を含めての時間です。
意外とそれ以上の時間、歯と歯で咬んでおられる方が多いのです。
くいしばりをすると、歯にヒビが入ったり、歯が割れたり、そのヒビからむし歯が進行することもあります。
くいしばりによって歯に過度な力がかかると、歯周病を進行させる要因になり、歯周病で歯を失うことになりかねません。
くいしばりはできるだけ避けたい習癖だと考えています。
くいしばりの原因は、
①咬み合わせが悪く、かみ合わせが不安定
②歯並びが悪い
③ストレスや不安を感じやすい
④睡眠不足や睡眠質が悪い などが考えられ、筋肉が異常な緊張を起こすことに起因します。
では、どうやって治療をするのでしょうか?
くいしばりの簡単な対症療法は、くいしばっていることに気づいた時に深呼吸をすることです。
深呼吸をすると歯と歯の間に自然と隙間が空きます。忘れないように、部屋のところどころに「ゆっくり深呼吸」と付箋に書いて意識するのも良いでしょう。
まずはお金をかけずに、今からすぐできる深呼吸で歯を守りましょう。
他の治療法としましては、噛み合わせの調整や歯並びを治療することも、重要です。
近年では、ボトックス治療で筋の活動を軽減させることもできるようになりました。
筋の異常な緊張は、ストレスや不安、睡眠不足の際も生じますので、安眠できる環境を整えることも大切ですね。
歯に負担を変えないために、ナイトガードを装着することもお薦めです。
※当院では、1度作っても使えず失敗したことのある方向けの、違和感が少ないナイトガードを導入しております。
ホームページに詳しい内容は来月以降に載せていく予定です。お楽しみに♪
これをやれば絶対治るという方法は今のところありません。
自分の歯を自分で守る習慣、始めませんか?
我々歯科医師、歯科衛生士があなたをサポートします!
村上歯科医院 藤原千尋