皆さま、こんばんは。高砂市の歯医者、村上歯科医院 副院長の藤原千尋です。
皆さまは、「いただきます。」と、食事の前に言っておられますか?
意外と何も言わずに食べ始めるご家庭も、あるのではないでしょうか?
忙しい平日の我が家もそうでした。
命を頂くため、感謝の意を込めて言うことはもちろん大切ですなのですが、
子どもの体の発達という面からも、食べる前に手を合わせることが大切なんです。
「いただきます。」をすると、
食事前に自分の体の前で両手を合わせるので、手に意識を向けることが出来ます。今から手を使って食べるための、体の食べる前準備になります。
体の前で合掌することで、今から食べる食材にも視線が向きます。口に運ぶ前に、食材を目で見ることは、窒息の予防につながります。
合掌すると両脇が勝手に絞まるので、咬むとき、飲み込むときに必要な頭位が安定し、体の食べる前準備が出来ます。
「いただきます。」と一言言うだけですが、
食べるための体の準備が整うため、異常嚥下をしているお子さんが、すこしづつ正常嚥下に変わっていくことがあるのです。
昔から躾として良いと言われてきたことは、実は医学的にも良いですし、子どもの発達に関しても良いことがあるという事が、伝わりましたでしょうか。
「いただきます。」を侮るなかれ!
知った時が、始め時です。
今日から毎食前に、手を合わせて「いただきます。」と言ってみましょう。